開業支援実績

横浜みなと外科クリニック|ご契約者様インタビュー

※ 記事は2025年5月のものです。

クリニック紹介

横浜みなと外科クリニック

URL:https://y-minato-asc.jp/
院  長:川崎 篤史 様
診療科目:鼠経ヘルニア日帰りオペ
所 在 地 :神奈川県横浜市中区太田町1-7-1 横浜日光ビル3階
竣工年月:2019年
対象面積:62.63坪 (207.06㎡)

横浜みなと外科クリニックは、2022年5月に横浜関内に開設された外来日帰り手術専門のクリニックです。消化器外科手術と日帰り・1泊入院手術において豊富な経験を持つ院長の川崎篤史 様に、物件選びの決め手となったポイントや開業当時苦労したことについて伺いました。

慣れ親しんだ横浜の地で、日帰り手術に特化したクリニックを開きたかった

アットクリニック(以下AC):クリニックを開業されてから3年ほど経ちましたが、物件の使い勝手や立地についてのご感想はいかがでしょうか?

一般的なクリニックはだいたい40〜50坪ですが、当院は60坪ほどあります。平均よりもやや広いくらいでしょうか。とはいえ日帰り手術をするには十分な広さ、かつ築浅で未入居のテナントをご紹介いただけたので、とても助かりました。

立地についても、JRや横浜市営地下鉄、みなとみらい線が通っていて交通アクセスも便利です。クリニック前の道路も広く、患者さんがタクシーを利用しやすくて非常に満足しています。

あとは、ビジネスホテルが隣接していることも物件を決めた1つのポイントです。
外来手術で前泊・後泊が必要な患者さんにご紹介できるところがあるというのは、やはり安心感が違います。

AC:ご希望に添えてこちらも嬉しく思います。改めて、クリニックの開業に至った経緯をお聞かせいただけますか?

クリニックを開業する前、JCHO横浜中央病院に勤めていて、そのころから日帰り手術に興味を持っていました。

以前カナダで行われた学会に出席した際、日帰り手術についての発表の場がありました。そこで「海外では当たり前に行われていることなのに、なぜ日本ではやっていないのか」と疑問に思ったことがきっかけです。

いつ開業しようか時期を図っていましたが、同じタイミングで勤続10年を迎えたので、頃合いだと思い開業に踏み切りました。

場所については、横浜という土地に愛着があったことと、手術を行う上で、設備が整っているバックアップの病棟が必要になることもあり、JCHO横浜中央病院に近いところで開業しようと思っていました。

物件探しの際は、情報量が多く信頼性の高いアットクリニックさんにお願いしました。結果的に、先ほどお伝えした通りこちらの希望に沿った物件をご紹介いただけたので、とてもよかったです。

「開業して終わり」じゃない。始まる前も始まってからも続く、課題との向き合い方

AC:開業するにあたって、苦労されたポイントはどのようなところでしょうか?

開業すると決めたときに、コンサルタントに依頼しなかったので、行政手続きをすべて自分でやらなければならなかったところです。

ビルの管理会社側との意思疎通がうまくいかず、開業日にはなんとか間に合ったものの、事前に組み立てていたスケジュールがどんどん後ろ倒しになっていきました。

あとは、保健所の申請対応もですが、消防法の対応にも苦労しました。
非常灯の場所だったり、どこにどのような扉がついているのかだったりといったところをすべて図面で提出しなければならないのですが、それも管理会社側とのやりとりだけで想定していた以上の時間がかかりました。

AC:保健所や消防署への対応は、開業準備で避けて通れない課題ですね。では、開業したときに感じた課題と、現在感じている課題に違いはありますか?

特別大きな違いはありません。

集患(患者さんを集めること)は開業前、開業後に関わらず常に課題としてありますし、人件費の捻出方法も同様です。
外科、それも手術となると、どうしても設備や薬品にかかる金額が上がってしまうので、その中でどうやって人件費を捻出していくか、というのが当面の課題です。

クリニックとして今後もう1歩ステップアップするために、自由診療をやるべきか、それとも何か別の部分で収益を上げられるような工夫をするべきか、考えなければいけないことは多いです。

事前準備で差がつく開業の第一歩

AC:開業当時「こういう準備をしておけばよかった」、または「こういうことをしておいてよかった」と思うことはありますか?

検診料の基本を事前に把握しておいたことは、非常に役立ちました。やはり、こうした診療を行うとどのくらいの点数が取れるかといったところが明確になるので、一定の基準を確保できるという点で、大きな違いが生まれます。

逆に、下調べをもっとしっかりしておけばよかったと思うのは、薬や物品の納入先の精査です。先ほどの人件費の捻出方法にも関係してきますが、他にかかる費用をできるだけ抑えるために、もっと探せば安く仕入れられるところがあったのでは、と思います。

AC:備えたこと、備えられなかったこと、どちらもご経験された川崎先生だからこそのお話ですね。それらのご経験を踏まえて、これから開業する方へのアドバイスをお願いします。

まず、物件そのものや内装費への初期投資はなるべく抑えて、その分こだわりの医療機器を導入していただく方がよいと思います。特に建築資材費や人件費が上昇し続けている昨今ではなおさらです。

また、今はとにかく施工に必要な人手が足りていない状況なので、納期が後ろにずれ込むこともあらかじめ考慮しておく必要があります。

意外と盲点というか、テナントを契約する際に気をつけていただきたいのが、契約対象のビルの用途です。用途が医療になっていないビルでクリニックを開業しようとすると、仮にその場所が200平米を超えていた場合、煩雑な切り替えの手続きが必要になります。

契約後に「実はこの物件では、建築基準や消防的、設備的な観点でクリニックの運営ができませんでした」ということがないように、事前に確認していただくことをおすすめします。

経験を次世代へ。手を取り合って広げる”日帰り手術”という選択肢

AC:川崎先生が注力している鼠経ヘルニアの治療について、クリニック自体は増えてきているかと思いますが、これからどうなっていくと思われますか?

将来的には淘汰されていくものと考えています。

パターンとしては大きく2通りあります。
1つは、医師が自分の技量に限界を感じ始めるパターンです。
もう1つは、診療報酬点数がこれから下がっていくのに反比例して人件費や材料費などが上がっていき、採算が取れなくなるパターンです。

当院では鼠経ヘルニアに限らず他の疾患も対応していますが、それでもやはり今からいろいろなケースを想定して準備を進めておく必要はあるかと思います。

AC:「対応力」と「多角化」が生き残りの鍵ですね。最後に、今後の展望についてお聞かせいただけますか?

現在日帰り手術を受け付けているクリニックは、神奈川県内でまだ10%程度だと認識しています。つまり、100人患者さんがいたら、90人は病院で手術している計算です。

今後は「手術=病院で行うもの」という認識をもっと切り崩していって、医療に携わるすべての人に「日帰り手術」という選択肢の存在を広めていきたいと思っています。

鼠経ヘルニアに限らず、日帰り入院が今後増えてくることを想定して、開業支援の在り方についても考えていくことも必要です。

たとえば私と同じように、日帰り手術をやりたい、でもそんなにお金をかけたくない、集患はどうすればよいのか、とお悩みの方がもしいらっしゃったら、一声かけていただければアドバイスしたり、私の仲間を紹介することも可能です。

アットオフィスさんもそうしたノウハウはたくさん持っていらっしゃるので、お互いに手を取り合っていければ、後々クリニックが軌道に乗って、さらに評判と信用につながっていくのではないかな、と思います。

本日は貴重なお話をありがとうございました。

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