開業支援実績

西東京やぎさわクリニック|ご契約者様インタビュー

※ 記事は2025年6月のものです。

クリニック紹介

西東京やぎさわクリニック

URL:https://yagisawa-med.com/
院  長:稲津 宏紀 様
診療科目:内科/泌尿器科/皮膚科
所 在 地 :東京都西東京市柳沢6-1-1 HBビル2F
竣工年月:1990年2月
対象面積:200㎡

地域に根差した泌尿器科クリニックとして、内科・皮膚科も診療する「西東京やぎさわクリニック」。
前任医師のクリニックを承継し、地元で開業した稲津宏紀先生は、「既存の信頼を受け継ぎながら、自分らしい医療を届けていきたい」と話します。
20年以上続く医療のかたちを尊重しながら、訪問診療や自由診療にも取り組むその姿勢には、地域医療の新しい可能性がにじんでいました。

続く安心、新たな信頼――承継から始まる地域医療のかたち

アットクリニック(以下AC):まずは診療科目について教えてください。

元々泌尿器科を専門としていて、現在も泌尿器科を中心に診療しています。また、前身のクリニック時代からの内科や皮膚科の患者さんも多くいらっしゃるため、そのまま承継して診療を続けています。

AC:泌尿器科を中心にしつつ、以前の患者さんの診療も継続されているんですね。
承継というのは建物だけでなく法人ごと承継されましたよね?

はい、法人ごとの承継です。

AC:スタッフの方々もそのまま引き継がれたのでしょうか?

看護師は私が元々勤めていた病院で働いていた方々に来てもらっていますが、事務については前の先生のもとで働いていた方々が引き続き勤務されています。

AC:最近はこうしたクリニックの承継が増えていますが、その形式を選ばれたことで、開業当初からある程度の集患も期待できたのではないでしょうか。

はい、前から通ってくださっていた患者さんに加え、新しい患者さんも少しずつ増えてきており、順調に広がりを見せています。

AC:すでにある患者さんの基盤に加え、新たな患者さんも増えているとのことで、順調なスタートを切られたのですね。実際に開業されてからの使い勝手や、承継という形のメリットについて率直なご感想をお聞かせいただけますか?

承継の良さは、やはり患者さんがすでにいらっしゃるという点です。そのベースがあることで、新しい患者さんにも安心して来ていただける環境が整っていると思います。

ただ、患者さんの中には前の先生に慣れている方も多く、初めのうちはコミュニケーションの取り方に苦労することもありました。それでも、1年も経つ頃には信頼関係が築けてきて、スムーズに運営できるようになりました。

対話を診療の一部に。継承開業に伴うコミュニケーション課題

AC:前の先生が長年地域医療を担ってこられた中での引き継ぎとなると、患者さんの期待や慣れもあったかと思います。そのあたりはやはり苦労があったのでしょうか。

はい、20年以上同じスタイルで診療されていた先生の後を引き継ぐことになったため、その雰囲気や流れをどう自分たちのやり方に変えていくか、最初は悩みました。

AC:コミュニケーションの部分でも気を使われたのですね。

はい、診察と同じくらい大切だと感じています。

AC:患者さんとの信頼関係を築くうえで、やはり丁寧な対話は欠かせないのですね。では、そもそも開業を考えるようになったきっかけは何だったのでしょうか?

大学病院や一般病院で経験を積む中で、将来的にはクリニックで地域に密着した診療をしたいという気持ちがありました。病院では病気が見つかった後の治療が多いですが、クリニックでは軽度の疾患や予防にも対応でき、患者さんとの距離も近くなります。そうした地域医療を自分の手で担いたいと考えるようになりました。

AC:年齢などのタイミングというより、もっと早い段階からお考えだったのですね。

はい。医師になった当初から、いずれはクリニックを持ちたいと考えていました。

“始める”ではなく、“引き継ぐ”という選択に込めた想い

AC:最初から継承開業を視野に入れていたのでしょうか?

はじめは新規開業も考えていました。ただ、新規で始めるにはリスクも多くありますし、継承なら既存の患者さんがいるという点で安心感があります。結果的に、継承の方が良いと判断しました。

AC:新規開業への思いもあった中で、最終的には安心感のある継承を選ばれたんですね。物件がなくて継承にしたのか、それとも継承のメリットを感じて選ばれたのかでいうと、どちらになりますか?

後者です。さらに、このエリアが自分の地元だったことも大きな理由のひとつです。地域の医療事情を理解していたことも、決断を後押ししました。

AC:継承の話は、どういった経緯で入ってきたのでしょうか?

たまたまタイミングよく情報が入りました。この地域は新しい医療機関が入りにくい印象もありましたが、逆に言えば、医療がやや不足しているエリアだったので、しっかりと根を張ることができると感じました。

AC:実際にこの物件に決められた決め手は何でしたか?

一番はやはり地元だったことです。また、泌尿器科の継承案件は数が少なく、加えて内科や皮膚科も診られる点が、自分の目指す診療スタイルと一致していました。

未来のドクターへ——自分に合った“開業のかたち”を見つけるためのヒント

AC:今後、先生が描かれているクリニックの展望について教えてください。

まずはこの地域にしっかり根付いていくことが最優先です。徐々に認知度も上がってきていますが、さらに広げて、より多くの患者さんに来ていただけるクリニックにしていきたいと考えています。土日祝日も診療を行っていることは、大きな強みになっていると思いますので、それをもっと知っていただけるよう取り組んでいきたいです。

AC:クリニックを経営するうえで、自由診療やオンライン診療、訪問診療など、柔軟な対応が求められる時代になってきています。そういった展望についてはいかがですか?

開業当初から、保険診療だけに頼らず、自由診療やオンライン診療、そして今後は訪問診療も取り入れていくつもりで準備を進めてきました。自分が動かずともある程度の収益が確保できる体制を整えることで、経営の安定にもつながると考えています。

AC:訪問診療は、先生ご自身が行かれるのでしょうか?

はい、今後は非常勤の先生にクリニックを任せて、自分が訪問診療に出る想定です。この地域は医療機関も限られており、高齢化も進んでいるため、訪問医療の需要は今後さらに高まると見込んでいます。

AC:地域の現状をしっかり見据えた上での展望ですね。最後に、これから開業を検討しているドクターに向けて、アドバイスをお願いします。

新規開業と継承開業はどちらが良いかはケースバイケースですが、それぞれに良さがあります。新規開業は、自分の理想とする診療スタイルや立地を一から設計できる点が魅力です。

一方で継承開業は、すでに患者さんやスタッフがいることで安心してスタートを切れるというメリットがあります。自分のライフスタイルや経営方針に合わせて選ぶことが大切だと思います。

AC:今回のように、継承にあたって皮膚科をご自身で学び直されたケースは珍しいと思います。その点で、特に気をつけたほうがいいことはありますか?

今回は、本当にありがたい環境に恵まれました。ただ、案件によってはうまくいかないケースもありますし、軌道に乗るまでに数年かかる場合もあると聞いています。継承だからといってすべてがスムーズにいくわけではないということは、心に留めておいた方が良いかもしれません。

AC:本日は貴重なお話をありがとうございました。

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