強みは「日帰り手術」と「レーザー治療」
アットクリニック(以下AC):診療科目を教えていただけますか。
藤木様:当院は皮膚科・形成外科のクリニックで、患者さんの割合としては半々くらいです。「日帰り手術」および「レーザー治療」に力を入れているのが大きな特長で、1日あたり50〜60名の診療を行い、そのうち日帰り手術を平均10件ほど実施しています。2025年6月には、1か月間で301件の手術を行いました。
手術の内容もさまざまで、皮膚腫瘍や眼瞼下垂、リンパ浮腫や腋窩多汗症などの保険適用の手術と併せて、自由診療の施術も行います。

AC:日本での日帰り手術の現状を教えてください。
藤木様:日帰り手術を行う診療報酬上のメリットが少なく、日本では十分に定着していないのが現状です。一方、海外では可能な限り日帰りで手術を行うのが標準となっています。日本でも今後、同様の流れが加速していくでしょう。当院でも、日帰り手術にはさらに力を入れていく方針です。

AC:池尻大橋でのご開業から、わずか9か月での移転となりました。その背景を教えてください。
藤木様:もともと池尻大橋エリアでの開業を強く希望しており、長く物件を探していました。ただ、このエリアは物件の流動性が少ないのかなかなか出なくて、ようやく見つけたのが15坪の物件だったのです。広さに物足りなさを感じていましたが、早く開業したかったこともあり、「最低限の診療は可能だろう」と判断してスタートしました。
しかし実際に診療を始めると、やはりスペースに制限があり、できることが限られていました。そのため、「より良い物件が見つかればすぐに移転したい」という思いが強くなり、アットクリニック様にご相談していたのです。
AC:今回、物件が出てほぼすぐのご決断でしたが決め手は何だったのでしょうか。
藤木様:移転先は7階建てビルの2階で、クリニックの立地としては一見不利にも思えました。しかし、視認性が非常に高く、大型看板の設置も可能とのことでしたし、広さは33.96坪と、以前の倍以上です。診療に十分なスペースが確保できると判断し、すぐに決めました。
AC:開業からわずか9か月での移転には、経営的な覚悟も必要だったのではないでしょうか?
藤木様:金融機関からは「前例がない」と言われました。しかし、開業して9か月間、患者さんの反応やニーズはある程度見極めることができていました。借入が増えても十分に対応できるだろうと判断し、リスクを取る決断をしました。

AC:池尻大橋にこだわられた理由を教えてください。
藤木様:当院は「日帰り手術」と「レーザー治療」を主軸に据えたクリニックですので、診療圏を広く設定する必要がありました。そのためには、アクセスの良さは不可欠で、池尻大橋は渋谷から1駅で利便性は申し分ありません。また、このエリアは皮膚科クリニックがあまりなく、競合が少ないのも理由のひとつです。
AC:移転していかがですか?
藤木様:駅からのアクセスも良くなり、広さも倍以上になり、当然、賃料も上がります。不安がまったくなかったといったら嘘になりますが、それも杞憂でした。
診察できる患者さんの数が増えましたし、同時にさまざまなことができるようになりました。たとえば、私の診察と看護師による施術を同時並行できるので、1日に対応できる人数が増え、患者さんの待ち時間も短縮することができました。












































