承継開業

クリニックの開業をしようと思った時に、将来のリスクや不安などを抱く医師も多いです。また、準備にかかる時間や金銭的なコストをなるべく減らし、効率的に準備を進めたいと考える方も多いのではないでしょうか。

こうした医師の悩みに寄り添える、新しい選択肢として近年注目されている方法が、クリニックの継承開業です。これまでの新規開業のスタイルとは異なり、既にあるクリニックをそのまま引き継ぐ方法です。継承開業を選択する医師が増えており、今後はますますメジャーになっていくことが予想されます。

そこで今回は、クリニックの継承開業が浸透している背景や、メリットとデメリット、継承開業の流れをお伝えします。また、継承開業してから軌道に乗せるためのポイントも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

医療業界の変遷と継承開業: なぜ今、注目されているのか

クリニックの開業のスタイルが、私たちの親世代とは大きく異なっています。その在り方や変わってきた背景などについてお伝えします。

既存医院の継承: 開業医としての新しい選択

これまでクリニックの開業といえば、土地や建物を購入したり、ビルのテナントなどを賃貸したりして開業する「新規開業」がメジャーでした。

しかし、時代の変化に伴って、近年では既存のクリニックを引き継ぐ、継承開業を選択する医師が増えています。希望の地域の中の閉院を考えているクリニックと出会い、双方の合意があれば、継承開業をスタートできます。

そもそも、なぜこのような開業方法が広まりつつあるのでしょうか。

医師の高齢化問題と医院の未来

年齢階級別にみた診療所に従事する医師数および平均年齢 参考:令和2年(2020)医師・歯科医師・薬剤調査の概況(厚生労働省)

厚生労働省の令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況によると、診療所の医師数は、60〜69歳の年齢層は全体に占める割合が約30%と最も多いです。次いで50〜59歳が26.6%となっています。

また同調査において、診療所に従事する医師の平均年齢が上昇しており、令和2年には60歳を超えています。

さらに、2017年の日医総研調査では、後継者不足の問題を抱える診療所が全体の8割を超えると示唆しています。同時に、第三者継承による開業が増えている現実が明らかになっており、今後ますます浸透していくことが推測されます。

クリニックの院長の高齢化、かつ後継者不足という時代の抱える問題を解決する手段として、継承開業という手段が注目されています。そして、開業する側にもさまざまなメリットがあることから、新しい開業方法として定着してきているのです。

では、実際に引き継いで開業する医師には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

継承開業の戦略的メリット: 患者の引継ぎと市場の競争力

継承開業を選択することで、開業する医師はさまざまな恩恵を受けられます。新規開業の市場相場よりもコストが低く抑えられたり、集患に関する悩みを軽減できたりすることなどが挙げられます。

また、お金だけではなく開業準備にかかる労力も少なくて済むため、現在の業務への支障がかかりにくく、開業に踏み切りやすいです。

勤務医ではなく、クリニックを開業することで医師としてのキャリアを積み上げていきたい方はもちろん、経営をより早く軌道に乗せたい方に継承開業はおすすめの方法です。

継承開業のメリット: コスト、時間、リソースの視点から

継承開業は、開業時に抱えるさまざまな悩みを軽減させてくれる方法です。そんな継承開業のメリットを4つに分けて詳しくお伝えします。

1コスト面でのスマートな選択: 既存医院の引き継ぎ

継承開業の大きなメリットは、少ないコストでの開業が可能なことです。新規開業と比較して、3,500万円程度安くなる傾向にあります。

開業時は、建物や内装、医療機器、そのほか備品などに関わる出費が重なります。もちろん自分の大切なクリニックなので、ある程度の出費はおしまない覚悟を持つ方も多いかもしれません。

しかし経営が軌道に乗るまでは、収入が安定しない中で費用を捻出しなければなりません。もし継承開業であれば、特に大きな出費となる建設や内装にかかる費用を節約することが可能であり、金銭的にも気持ち的にもより余裕を持ってスタートできます。

また、出費が少ないということは金融機関からの融資金額を低めに抑えられるため、資金調達のハードルが下がったり、利息の額を抑えられたりという魅力もあります。

なるべく金銭的な負担を減らして開業したいという方、建物よりも内装や医療機器に集中投資したいという方などには、継承開業はおすすめです。

2すでに築かれた患者基盤:新規患者獲得のコスト削減

新規開業の際「自分のクリニックに患者さんが集まるのか」という不安はどうしても付き纏います。

これまでの勤務医時代は病院の機能やネームバリューなどによって患者さんが集まってきていたでしょう。しかし、開業後はまず地域の方などに1から知っていただくところから始めるため、開業前から広告活動に力を入れる必要があるのです。

一方で、継承開業であれば、既存のクリニックに通っている患者さんへ情報を伝えられるため、認知されやすいというメリットがあります。

せっかくの魅力的なクリニックでも、存在や良さを知ってもらえないことには、なかなか患者さんが集まりません。継承開業は、そうした開業時の課題を早い段階で解決してくれる有効な手段です。

3人材の引き継ぎ: 採用とトレーニングコストの節約

継承開業であれば、従業員と院長の双方の合意を得た上でスタッフを引き継ぐことができます。従業員を引き継ぐことができれば、さまざまな恩恵が受けられるかもしれません。

まずスタッフ同士がこれまで一緒に働いてきた経験があれば、仕事が円滑に進みやすいでしょう。スタッフと既存の医院の患者さんとの関係が築かれていれば、開業後もクリニックに対する信頼を持ってもらいやすいです。

また求人広告を出したり、書類選考や面接をしたりなどの採用活動をしなくて済むというメリットもあります。お金と時間を他のことに使えるようになります。

一方で注意点としては、開業後のクリニックの方針や診療体制などを理解してもらえているか確認が必要なことです。新たな雇用を得られることを前向きに考える方もいるかもしれませんが、変化に抵抗を感じることもあり得るため、面談などを設けてみましょう。

またスタッフの働きぶりや人間関係について、特に気になることがないかを前院長に確認しておくことも欠かせません。例えば、やる気がないにも関わらず給料だけが高かったり、患者さんからの評判が悪かったりするスタッフがいると新規開業において良いスタートを切ることが難しくなりえます。

人事の引き継ぎはさまざまな恩恵を得られやすい一方、双方が納得していなければトラブルの種にもなり得ます。こうした選択肢を持っていることはメリットといえるでしょう。

4早期の開業を実現: 継承開業の時間的アドバンテージ

新規開業と比較して、継承開業は開業までの準備期間が短いです。図面作成や建設・内装工事などにかかる時間を短縮できるためです。土地や建物に関してはさまざまな法律の範囲で決めなければならず、一から準備するとそれ相応の時間や労力がかかります。

また業者との頻繁なやり取りをしなければならず、一連の慣れない作業を負担に思う方も多いです。そのため、最小限にとどめられることにメリットを感じる医師も多いです。

さらに、既存の医療機器を引き継ぐことができれば、選定や購入手続きにかかる時間も不要です。スタッフの採用・育成や集患にかかる時間も短くて済むかもしれません。

クリニックを開業するまで時間がない、なるべく準備に時間をかけたくないという方は、継承開業によって準備の工程を減らすのも賢明な判断といえるでしょう。

継承開業を考える前に: 確認すべきデメリット

継承開業には多くのメリットがありますが、一方で知っておくべきデメリットもあります。ただし、それぞれあらかじめ知っておくことで対処できるものですので、この機会に確認してみてください。

継承先の希少性: 選定の制約としての課題

継承開業はどうしても物件が限られてしまいます。仮になかなか見つからない場合には、開業日を先延ばしにするか、エリアを拡大して探した方が良い場合もあります。

希望の物件と出会うためには、情報をもつ仲介業者とつながることが大切です。アットクリニックはクリニック不動産に強く、クリニック向け物件掲載数1位を誇るサイト。エリアや広さ、賃料などさまざまな条件から物件を検索することはもちろん、会員限定の非公開物件のご紹介も可能です。 アットクリニックに登録して、担当者と二人三脚で理想の医院経営が叶えられる物件を探しましょう!

継承開業とレイアウト変更の制約

継承開業では、既存の医院のレイアウトを簡単に変えることはできません。仮に変えるとなった場合には、一度壊してから作り直すという工程が必要なため、その分時間と費用が嵩みます。

一方で、新規開業で建築する場合には、よりレイアウトに関して自由度が高いです。もちろん費用がかかりますが、自分の納得いくまで理想のクリニック内装を追求できます。

もちろん継承開業であっても、内見は可能ですし、ある程度満足できる物件と出会うことも可能です。しかし、100%思い通りのレイアウトというのはなかなか難しいので、特別レイアウトにこだわりたい方は、継承開業に伴って内装工事などが必要かもしれません。

継承開業の隠れた出費: 譲渡対価

クリニックを継承するに伴って、前院長へ譲渡対価を支払わなければならないことがあります。

金額の目安としては、建物や内装、医療機器などの有形の譲渡資産の価値と、前クリニックに通っていた患者さんや地域からの信用など無形の資産などによって左右されます。

譲渡対価は、継承開業の仲介を担う会社が算出します。目安を知りたい場合には、仲介会社へ相談しておくと良いでしょう。

継承開業は新規開業と比較して、費用が安く済むのが一般的です。しかし、前のクリニックから譲り受けるからには、それ相応の支出があるということも念頭に置いておきましょう。

既存の方針との対話: 継承開業時のチャレンジ

継承開業をする際には、前院長の経営や診療の方針をまずはしっかり理解し、ある程度は受け入れる覚悟が欠かせません。

高い志を持って理想とするクリニックを作るために開業に踏み切る場合であっても、最初は前院長の方針を大きく変えない方が良いことも多いです。患者さんやスタッフの心を離さずに経営を続けたいなら、まずは開業後のクリニックを軌道に乗せることを先行させましょう。前院長がこれまで築いてきたものに対する尊敬や感謝を忘れず、スタッフや患者さんの思いに寄り添いながら少しずつ自分の色を出していくと良いでしょう。

医院継承開業のステップバイステップガイド

医院継承開業の流れは、新規開業とは異なります。具体的な流れを説明します。

  • STEP1

    経営方針・診療体制などコンセプトの検討

  • STEP2

    開業希望地の選定・開業時期の検討

  • STEP3

    仲介業者への問い合わせ

  • STEP4

    秘密保持契約書及び仲介契約書(業務委託契約書)を締結

  • STEP5

    承継クリニック候補先の選定

  • STEP6

    承継クリニックの内見・院長先生との面談

  • STEP7

    承継クリニックの決定

  • STEP8

    承継元と条件交渉

  • STEP9

    基本合意契約書の締結

  • STEP10

    事業計画の策定

  • STEP11

    銀行の選定と交渉

  • STEP12

    デューデリジェンス(買収監査)を実施する

  • STEP13

    最終条件交渉

  • STEP14

    最終譲渡契約書の締結

  • STEP15

    承継を実行し対価を支払う

  • STEP16

    行政手続きを進める

  • STEP17

    開業

最初に、クリニックにおける経営方針や診療体制など、コンセプトを検討します。ある程度固まったら、仲介業者への問い合わせです。立地や金額、標榜診療科、開業日などの希望を伝えておき、良い条件のクリニックがあれば連絡をもらえるような状態にしておきます。ちなみに、ここで秘密保持契約や仲介契約を交わします。

もし、希望とマッチしそうなクリニックが見つかった場合には、継承元と連絡をとります。面談をしたり、クリニックの見学をしたりして、お互いの意向を確認し合いましょう。そのまま進めば、次に継承元から条件が提示され、双方の合意が取れれば成立です。ここで、基本合意書を既存のクリニックの院長と交わします。

その後は、継承に向けた段取りがいよいよ開始です。まずは、融資元の金融機関を選定します。事業計画書などの書類が必要なので、仲介業者を頼りながら作成しましょう。

次に、デューデリジェンス(買収監査)によって、既存のクリニックにおける継承のリスクがないかを最終チェックします。そして、継承契約内容について最終的に調整して、契約書を交わした段階で成立です。ここで、入金手続きになります。以降は、クリニックを引き継ぎ、準備を整えて開業にいたります。

継承開業時の注意点: 成功へのキーとなるポイント

継承開業は人生を賭けた選択です。経営を軌道に乗せるためのポイントを、ここで事前に確認しておきましょう。継承後に慌てないように、具体的な準備内容を詳しく解説します。

クリニックの状態別: 継承の際の特徴と課題

営業中の医院もしくは閉院済みを継承するのかで、その後の方向性が変わります。

もし営業済みのクリニックを継承する場合には、使われている医療機器や備品などを継続して使用できる可能性が高いです。また患者さんやスタッフを引き継ぐこともできるため、早めに軌道に乗せたい方にとってはメリットが大きいです。しかし、引き継ぐ際には、それ相応の対価を支払うことになります。また引き継いだとしても、前院長やスタッフ、患者さんの考えや気持ちを尊重することが必要になります。実際には、思った通りに全てを引き継げないケースも多く、固執しすぎないことが大切です。

一方閉院済みのクリニックを継承する場合は、一から自分のコンセプトに合わせた建物や内装、診療体制を整えやすいです。コンセプトなども他の人の目線をあまり気にせず設計できるので、自分の理想とするクリニックのイメージが固まっている方には向いているでしょう。閉院して経過した年月にもよりますが、建物だけではなく医療機器などを引き継ぐことも可能です。ただし、スタッフの雇用や集患も自分で全て行わなければならず、その分の負担が大きいです。また、経営を軌道に乗せるまでに時間がかかることもあります。

営業中と閉院済みのクリニックの継承、それぞれにメリットとデメリットがありますが、継承開業というと営業中のクリニックを継承するイメージをお持ちの方も多いかと思います。そこで以降は、営業中のクリニックを継承することに関してより深掘りしていきます。

事前体験: 継承元での勤務と経営の理解

継承したい医院の目星が付いたら、継承前に非常勤勤務をするという方法があります。非常勤勤務を通して前院長が経営するクリニックへの理解を深めることは、継承後の経営を軌道に乗せる上でとても有効です。

事前に勤務しておくことで、継承前のクリニックの雰囲気や患者さん、スタッフの様子を知ることができます。開業後に雰囲気があまりにも変わると、スタッフや患者さん離れに繋がる恐れがあるため、特に最初の頃は開業前の状態を維持できるとなお良いでしょう。

また院長の振る舞いや大切にしていることを尊重することも、継承開業においては重要です。そのため非常勤勤務をしている間は、診療方針や患者さん対応、経営のあり方などについても学ぶ姿勢を心がけます。

継承開業をスムーズに進めるためにも、事前にクリニックについて理解し納得した上で引き継ぐことをおすすめします。

パートナーシップの形成: 地域の医療機関との連携

開業後、クリニック内で必要な治療の全てを施せない場合もあります。

例えば詳細な検査や高度な医療などは、大病院に任せるのが一般的です。そのため、開業後は地域の病院とつながりながら治療に臨む必要があります。勤務医時代から、現在所属している職場はもちろん、他の病院やスタッフとも良好な関係性を築くことが欠かせません。

また、開業後は医師会とのつながりも大切にすると良いです。勤務医時代には接点が少なかった方も多いかと思います。既に入会している人から話を聞いて理解を深めるなど、スムーズに入会するための準備を整えておくと安心です。

信頼の維持: 患者と共に診療方針を更新

継承開業するにあたり、患者さんの期待にそって経営するという視点は欠かせません。そこで、継承開業後は継承前のクリニックの魅力を損なわない努力が必要です。

しかし開業を志す方の中には、診療方針や経営体制について自分なりの考えを持っている方もいるでしょう。そうした意向は、患者さんの様子や考えを伺いながら浸透させていくと良いです。

また患者さんだけではなくスタッフも離れていく可能性があるので、事前に相談するなど、自分本位なクリニックではなく周りの人に必要とされるクリニックづくりを心がけましょう。

よくあるご質問

クリニックの継承開業に関するよくある質問に対して、回答をまとめました。気になっていても、なかなか人には相談しづらいことなどもあるかと思います。この機会に、不安や悩みを解消していただけたら幸いです。

Q

老朽化した医院はどのように継承すればよいのでしょうか?

A

建物の耐震性を確認してから契約することが大切です。築年数が経っていたり、古めかしく見えたりする場合には、修繕が必要かもしれません。修繕には、ある程度まとまった費用や工事期間がかかる場合があるため、事前に確認しておきましょう。

また、内装は壁紙や床の張り替え、塗装などによって雰囲気を変えられます。古さを解消することができるため、特に患者さんの目に留まりやすい場所は施しておくのがおすすめです。

アットクリニックはグループ会社に内装を専門とするチームが在籍しています。内装工事を一括で承れますので、気になる方はぜひ一度ご相談ください。

Q

将来的に開業を検討しているのですが、どんな選択肢がありますか?

A

不動産の購入または土地や建物の賃貸契約をする新規開業と、クリニックの購入や賃貸契約により前院長から引き継ぐ継承開業の2つがあります。

クリニックの物件としては、戸建やテナント、クリニックモールなどがあります。

新規開業する方法がこれまでは一般的でしたが、時代の流れによって、継承開業を選択する医師が増えているのが現状です。

Q

新規開業と継承開業の違いや特性が知りたいです。

A

新規開業は、土地探しから建築、内装工事まで理想を追求できる点が魅力の1つです。また、医院の方針や診療体制なども、1から作り上げられます。ただし、開業までの費用が多めにかかること、宣伝広告や職員採用にかかる業務の負担がかかりやすいことなどに留意する必要があります。

継承開業は、既存のクリニックの土地や建物などを引き継ぐため、開業にかかるコストがより少ないというメリットがあります。また既存のクリニックの患者さんやスタッフを引き継ぐ場合には、経営が軌道に乗るスピードがより早い点も魅力です。しかし、既存のクリニックの診療方針や体制などについて開業後に大きく変えると、患者さんやスタッフが離れてしまう可能性があるため、少しずつ自分の色を出していくと良いでしょう。また、不動産の老朽化が著しい場合には修繕が必要であり、コストが多くかかることもあるため事前の購入前の見極めが肝心です。

Q

開業する上での好立地を探す方法やポイントは?

A

人の集まりやすい都市部はクリニック間での競争が厳しいため、中心地から少し外れたエリアや地方部で開業する方も増えています。国が地域医療にも力を入れていることから、都市部にこだわらなくても経営できます。

また土地探しに時間を要するあまり、開業日を決められない方が多いです。理想とする土地が決められない場合には、新規開業ではなく継承開業もおすすめです。集患やスタッフ採用などの問題をある程度解消した上で開業に踏み切れます。

Q

現在の勤務地とは違う場所での開業時、医師会との連携はどうなりますか?

A

クリニックの標榜診療科によって、関係性は異なります。例えば、予防接種の実施などは医師会が管轄しているケースがあります。その場合、予防接種を扱うクリニックにとっては、医師会との関係が欠かせないものとなります。

医師会入会前に、もし知り合いの医師がいれば話を聞いておくと安心です。また継承開業のクリニックであれば、既存のクリニックを引き継ぐことに対して評価してもらえることがあります。

医師会に加えて他のクリニックや病院との連携は、クリニック経営にとって欠かせないものです。近隣のクリニックや病院、薬局へ挨拶にいくなど院長自らが動くことはとても重要です。

Q

自己資金なしでの開業は可能ですか?

A

自己資金がなくても開業は可能です。金融機関はクリニックの開業に関する融資を、最近では積極的に行っています。もちろん融資は不動産の資産価値などにも左右されますが、自己資金がなくても開業しやすい傾向にあります。

もし希望の開業地が見つかったタイミングで自己資金がない場合でも、開業に踏み切るというのも十分あり得ます。好立地の土地や建物との出会いはそうそうないため、事前に金融機関へ相談してみるのも良いでしょう。

また、なるべく費用を抑えたい場合は継承開業がおすすめです。建築費や内装費を抑えられます。融資金額がより少なくて済むため融資の審査も通りやすくなります。

Q

専門科の違うクリニックの継承は行えますか?

A

専門科を変えた継承開業も、もちろん可能です。ただし、同じ専門内の継承であれば、院内の設備や医療機器などをそのまま継承して開業できるなどの恩恵があります。

しかし土地や建物、備品などのみ継承することでも問題なければ、専門科の違うクリニックも継承できます。また院長の考え方によっては、既存のクリニックの診療科までも引き継いでいけるように知識や技術を習得するという選択肢もあります。

Q

診療所の継承開業を完了させるまでの平均的な期間を教えてください。

A

早ければ3ヶ月程度で開業できます。しかし、現在勤務している病院の引き継ぎや継承開業の事務手続きをする期間を考慮すると、半年間ほどかかります。また、既存のクリニックの院長の都合にも配慮して決めることが大切です。

新規開業であれば、建築からする場合には1年、賃貸契約をする場合でも最低半年はかかります。継承開業は、新規開業と比較すると準備期間を大幅に短縮することが可能です。

Q

設備や内装の古さが懸念される場合、どういった対応が考えられますか?

A

専門の業者がチェックして、改修工事をすることが可能です。内装や設備にこだわりたい場合に修繕することもできます。

継承開業は、新規開業と比較して、建物を建てたり、1から内装工事をしたりといった必要性がありません。その分、内装や動線などのこだわりたい部分へお金や時間を集中させられます。もし、1人で決めることが不安な場合には、内装専門チームが対応可能なアットクリニックにお気軽にご相談ください。

まとめ

クリニックの継承開業は、時代のニーズに合った合理的な方法です。継承先を探しているクリニックも多く、お互いの合意が取れればさまざま恩恵が受けられます。開業に伴うリスクを減らしたい方、早く地域に馴染んで経営を軌道に乗せたい方などには特におすすめです。

ただし、継承開業にはデメリットもあります。まず、理想とピッタリな物件と出会うハードルが上がることです。また、既存のクリニックの方針や雰囲気を意識して体制づくりをする必要があることも挙げられます。

しかし、継承開業で得られるものは多く、現在選択している人が増えているのも事実です。継承開業を軌道に乗せるためには、継承元で非常勤講師として勤務してみたり、地域の病院や薬局と良好な関係を築く準備をしたりすると安心かもしれません。

継承開業を検討している方や、悩みや不安がある方は、経験と実績のある業者へ相談するのがおすすめです。アットクリニックは、数多くの継承物件を取り扱っています。内装業者とのつながりがあるので、理想のクリニックづくりをあらゆる方面でお手伝いできます。気になる方は、ぜひ一度、お問合せください。

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