開業支援実績

荒川西日暮里駅前すがわら消化器内科・内視鏡クリニック|ご契約者様インタビュー

※ 記事は2025年5月のものです。

クリニック紹介

荒川西日暮里駅前すがわら消化器内科・内視鏡クリニック

URL:https://www.sugawaracl.com/
院  長:菅原 一朗 様
診療科目:内科/消化器内科/内視鏡内科/肛門内科
所 在 地 :東京都荒川区西日暮里5丁目14-1 太陽ビル3F
竣工年月:1978年
対象面積:123.67坪 (408.82㎡)

2025年5月、西日暮里駅前に新規開院した「荒川西日暮里駅前すがわら消化器内科・内視鏡クリニック」。
大学病院などで50,000件以上の内視鏡検査・治療を行なってきた菅原院長が、患者さんが気軽に検査・診療を受けられる環境を整えて地域医療に挑みます。菅原院長に開業までの道程と今後の展望について伺いました。

必要とされる医療を実現するため“診療の空白”を埋める

アットクリニック(以下AC):まずは開業を決意したきっかけを教えてください。

独立開業は考えてこなかったのですが、大学病院に勤務して15年間、ここで学べることはすべて学んだと感じられるようになりました。40歳を超え、独立するにはいいタイミングだと思い開業を決意しました。

AC:「荒川西日暮里駅前すがわら消化器内科・内視鏡クリニック」はどのようなクリニックになりますか?

胃カメラ・大腸カメラなど内視鏡の診療治療を中心にしたクリニックですが、ひとつ、こだわったのは土日の診療対応です。

土曜日にやっているクリニックはたくさんありますが、日曜日は休みところが多く、やっていても隔週や午前中だけがほとんどです。昨今の医療事情からすると、一般内科の開業は決して楽ではありません。日曜日の診療は最初から考えており、土日ともに外来診察と内視鏡検査を休まずに行うことにしました。

迷わない物件選びのカギは「優先順位の明確化」

AC:物件を選定するにあたって、重視したことを教えてください。

「駅から3分以内」「広さ60坪以上」という2点を、絶対に譲れない条件としました。

アットクリニックさんのように物件がたくさんあると、 どこかで区切りをつけないと目移りしてしまいます。例えば、「駅から徒歩4分」だけど「広さ80坪」の物件が出てくると心揺らいでしまうし、少し時間をおくとまた新しい候補の物件が出てきてしまう。

アットクリニックの担当者の方には「駅から3分以内」「広さ60坪以上」の物件以外は見ないとお伝えしたほどです。だからある意味、妥協した部分もあったのかもしれませんが、幸いなことに、自分の中で100点の物件を見つけることができました。

開業を決めてからもやるべきことは本当に多くありますが、まず物件が決まらなければ何一つ動き出せません。いわば、スタートラインに立つことすらできない状態です。正直、アットクリニックさんのご支援がなければ、ここまで前に進むことはできなかったと思います。

AC:最終的には、123.67坪の物件に決められました。広さにこだわった理由を教えてください。

内視鏡を中心に成功しているクリニックの先生方がよくおっしゃっていたのは、「今の広さでも運営はできているけれど、正直手狭に感じている」ということでした。中には50〜60坪の広さがあるにもかかわらず、それでも「狭い」と感じている先生も少なくありません。

内視鏡クリニックの主な収益源は、胃カメラや大腸カメラなどの検査です。検査自体は胃カメラで約5分、大腸カメラで約15分と短時間で終わりますが、麻酔を使用するため、検査後に患者さんが休むリカバリースペースが必要になります。その分、十分な広さを確保することが不可欠です。

たとえば、看護師さんが足りず検査が回らない場合は、スタッフを増やせば対応できます。しかし、患者さんの回復を待つためのスペースが足りず、次の検査が受けられないとなると、簡単にテナントを広げることはできません。

実際に、スタッフの休憩スペースを別の場所に借りて、院内のスペースを確保しているクリニックもありました。評判が良くなって患者数が増えた結果、スペースが足りずに余計なコストが発生してしまうこともあります。だからこそ、最初からある程度の広さを見込んでおくことが重要なのです。

信頼できる仲間と役割分担で理想の院内に

AC:内装など、院内でこだわったポイント、気に入っているところを教えてください。

気に入っているのは広大なリカバリールームです。あとは、僕が閉所恐怖症気味で狭い空間が苦手ということもあって、一つひとつの内視鏡室も広くとりました。この2か所はとても満足しています。

正直なところ、それ以外の部分は、信頼している看護師さんにすべて任せていました。
開業までには決めることが本当にたくさんあります。たとえば、壁紙やカーテンの色、棚の高さなど、細かいことをひとつひとつ自分で判断していたら、本業が回らなくなってしまいます。
医療の中核となる部分には自分がしっかり責任を持ちますが、それ以外のことは人に頼りながら進めていきました。

AC:物件が決まったあと、医療機器の導入や人材の確保などいろいろあったかと思いますが、何が一番大変でしたか?

今回の物件は築年数が古く、間取りも少し特殊だったこともあり、内装の図面作成には特に苦労しました。

見慣れていないこともあり、図面を見ても完成後のイメージがなかなか湧かず、たとえば、「ここは160センチ」と書いてあっても、それが実際にどのくらいの幅なのか、広いのか狭いのかピンとこなくて、とても苦労しました。

AC:これから開業をする人へのアドバイスをいただけますか?

先ほどの「大変だったこと」とも関連しますが、今回特に感じたのは「1週間は必ずしも7日間ではない」という現実です。

私は今年の3月まで大学勤務で、週7日体制で動いていました。しかし、多くの企業や業者さんは土日が休業日です。そのため、月曜の朝にいただいたメールを私が確認できるのは月曜の夕方。結局その日は何も進まず、実質的な対応は火曜日からになります。 また、金曜日の15時頃にご連絡をいただいても、私が確認するのは17時過ぎ。すぐに返信しても、先方が動けるのは週明けの月曜日です。

こうしてみると、カレンダー上は1週間に7日ありますが、実質的には4.5日〜5日程度しかやり取りができないという感覚を、今回あらためて実感しました。

AC:「働き方改革」により、土日休業の企業が増えた影響も大きいですよね。

本当にその点には苦労しました。たとえば、4つの関係先に連絡をして、そのうち3つからはすぐに返信があっても、1つだけ返答がないと次のアクションが取れない。結果として、全体の進行がストップしてしまうこともありました。

もちろん、相手が患者さんや気心の知れた方であれば「早めにお願いします」と伝えることもできますが、業者さんや初対面の方にはそうもいきません。その点、アットクリニックのご担当者はレスポンスが非常に早く、安心して進めることができました。

今回の経験を通じて、人を介して業務を進めるということは、想像以上にスケジュール管理とコミュニケーションが重要だということを学びました。

実際、これから開業を目指す後輩にも「土日に動ける体制を整えておいたほうが良い」と伝えています。また、常勤の仕事を続けながら開業準備を進めるのは非常に難しいため、少なくとも3か月前には退職して準備に専念することをおすすめしています。

競争が激化する医療業界で、生き残るクリニックの条件とは

AC:近年、消化器内科や内視鏡クリニックの新規開業が増えていますね。

確かに、インバウンド需要はありますが、日本人の人口はすでに減少に転じており、クリニックの数も飽和状態に近づいていると感じます。今後は競争が激化し、淘汰が進むのは避けられないでしょう。

内視鏡医としての技術があることは大前提ですが、それに加えて「集客力」がこれからのクリニック経営には不可欠です。開業時にできる集客施策は、地域へのポスティングと、インターネットを活用した情報発信。この2つをしっかり行わないと、どれだけ医師として優れていても、患者さんに選ばれるのは難しくなってくると思います。

AC:開業を目前に控えた今、どのようなお気持ちでしょうか?

「患者さんが全く来なかったらどうしよう」という不安がゼロとは言いませんが、それよりも自信のほうが大きいですね。

物件は十分な広さがあり、内装も理想通りに仕上がりました。ホームページやウェブ集客対策も入念に準備できましたし、内視鏡医としてのスキルにも自信があります。
開業前に抱きがちな漠然とした不安はほとんどなく、今は前向きな緊張感を感じています。

AC:今後のクリニックの展望をお聞かせください。

今回、かなりゆとりある広さで開業できたので、将来的にスペースが不足することは考えていません。まずは、このクリニックの運営をしっかり軌道に乗せていくことに集中します。

複数店舗展開については、現時点では具体的には考えていません。ただ、私は新しいことに挑戦するのが好きなので、将来的にこのクリニックが“菅原がいなくても回る”状態になれば、経営には関わりつつ、院長職を次の世代に引き継いで、新たなフィールドにチャレンジするのも一つの選択肢だと考えています。

AC:本日は貴重なお話をありがとうございました

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