開業支援実績

グリシーヌクリニック|ご契約者様インタビュー

※ 記事は2025年6月のものです。

クリニック紹介

グリシーヌクリニック

URL:https://www.glycineclinic.tokyo/home
院  長:藤本 雅史 様
診療科目:美容外科
所 在 地 :東京都中央区日本橋2丁目10-12 プレリー日本橋ビル6階
竣工年月:2021年
対象面積: 83.8坪(277.02m²)

東京都中央区、日本橋駅より徒歩5分、東京駅からも徒歩圏内にあるグリシーヌクリニックは、美容外科を中心に自費診療による美容医療を提供するクリニックです。新規開業の物件選定にあたり、仲介サポートをさせていただきました。記事では開業のきっかけや物件を決めた理由、内装へのこだわりなどを紹介します。

自分が提供したい医療の実現に向け、開業を決意

アットクリニック(以下AC):まずは診療科目を教えていただけますか。

自分が持っている資格が、美容外科専門医と形成外科専門医の2つなので、標榜しているのは美容外科、美容皮膚科、形成外科になります。自費診療のみで保険診療は行っていません。

現在は、主に外科的手術を中心に診療を行っており、施術部位は顔まわりがほとんどです。中でも鼻の手術が全体の約95%を占めており、次いで目元の手術が多くを占めています。

AC:2023年12月に開業されて1年半経ちましたが、開業を考えたきっかけは何だったのでしょうか。

保険診療を10年以上やって、美容業界に入ったのが11年前くらいです。美容業界ではもともと中規模くらいの分院が4つあるようなクリニックに務めていて、ドクターの人数もそれなりにいるなかで、自分はある程度責任のある立場を任されて自由にやれてはいたのですが、クリニックのカラーや患者さんのニーズと、自分が提供したい美容医療に少しズレを感じるようになりました。

開業2年前くらいまでは開業することは全く考えていませんでしたが、「自分のカラーで自由にやりたい」と思うようになったことがきっかけの1つになります。

AC:「保険診療も一緒に行おう」とは考えませんでしたか?

はい。保険診療もやりながらという先生もいますが、自分は美容医療に来てから10年以上自費診療しかやっていないので、せっかく美容医療をやるならそれだけに特化して極めたいと思いました。

経営、マーケティング…初めての経験で最も大変だったのは

AC:開業して、経営者的な立場になられた部分もあると思いますが、大変だったことはありますか?

開業するにあたって、開業のコンサルさんを入れる方もたくさんいると思いますが、僕はほとんど入れないで、業者さんとのやり取りなども含めてほぼ全部自分でやりました。開業に当たってはそこが1番大変でした。

ただ、幸いスタッフには恵まれていて、開業の準備を一緒に手伝ってくれたので何とかなりました。

AC:広告やマーケティングなどの面はどうされていますか。

最初の1年近くは、広告宣伝費ゼロでやっていました。自分のSNSに加えてクリニックのアカウントを作り、自分たちで行うSNS運用だけで集客していましたが、競合も多いですし、これから先どうなっていくかという保証もないので「順調なうちに、ある程度新しい施策をやっていこう」と決めました。

現在はMEO対策とSEO対策、Instagramのアカウント運用などを、業者さんに頼んでいるという状況です。

AC:今後は分院展開なども視野に入れているのでしょうか。

全く考えていないですね。分院展開すると「1人の医者として」という考え方よりも、より経営にシフトした考え方になってくると思いますし、人が増えればトラブルが多くなる可能性もあります。

また、自分以外の医師が治療した面倒を見なければいけないといった状況で、自分のやることの質を落としたくないので、ここで責任を持ってやっていきたいですね。

全国からの来院を視野にいれた、立地選択

AC:開業にあたり、日本橋というエリアを選ばれた理由をお聞かせいただけますか。

もともと銀座で仕事をしていたのですが、やはりこの業界の中心は銀座や表参道だと思っています。しかし、ちょっと落ち着いたところで仕事がしたかったというのが理由の1つです。

日本橋は東京駅も近い上に、歴史的にもいろいろな老舗のお店も多く、もともと自分が好きな場所でもあります。また、自分が前のクリニックで培ってきた業界としての認知も生かして全国に商圏を広げたいという思いもあったので、新幹線で来てくれる人にとっては東京駅が近いのはメリットですし、飛行機で来られる方も羽田から1本で日本橋に来られますから、立地的には最高かなと思って選びました。

AC:立地以外で、物件選定の決め手となったのは何でしょうか?

立地以外でいうと、タイミングでしょうね。いくら「ここがいい」「この土地がいい」と言っても、無ければ選べません。アットクリニックさんには周辺エリア含めて一緒に色々と見て回っていただきましたが、始めはもうちょっと狭いところで、こぢんまりとやろうと考えていました。

最終的には50~60坪くらいあった方が良いと思いましたが、そのくらいのビルとなると、少し古いビルや、商業ビルの賑やかな雰囲気のところが多い傾向にありました。業態的には綺麗な場所がよいので、ここは新築で、髙島屋さんの真裏という土地柄ですし、雰囲気的にもよいかなと思いました。

AC:今後もこの場所で長く続けていこうとお考えですか。

そうですね。当院は手術がメインなので、「ここにいたけど、もういなくなっちゃいました」とか、患者さんが数年後に困ったときに「どこに行ったらよいかわからない」となってしまうのはよくないと思います。

地に足を付けて、長く見られる環境でやりたいですね。クリニックはここで始めて、ここで終わろうと思っています。

AC:物件の内装のこだわりはどのようなところでしょうか。

今、美容医療業界で開業するとなると、内装にもたくさんお金をかける人も多いです。でも、僕はそこまでリスクを取りたくなくて、開業の初期費用も極力抑えたかったため、内装業者さんも堅実に、内装だけをやってもらえるところに依頼しました。

デザインは女性スタッフが3名いるので、スタッフの意見を参考に、床材や壁材も全部自分たちで選びました。レイアウトも自分たちで決めましたし、そういう意味では"手作り感”がこだわりポイントです。

お金をかけて、素晴らしくきれいな床材や壁材できらびやかに仕上げたわけではありませんが、来て頂いた方が落ち着けるような上品な雰囲気になっているかなと思います。

開業は専門性を活かし、堅実・着実に進めることが大切

AC:美容医療の現在や未来について、先生の考えをお聞かせいただけますか。

形成外科医や美容外科医になる人数はこの数年で何倍にもなっていて、僕らの頃と比べて競争相手が多いのは非常に感じます。「有名になろう」と思ってなれるものではありませんし、真面目にやっていればなれるわけでもない。そこが難しいですね。

AC:競争が激しくなるなかで、勝ち残るためには何が大切だと思いますか?

僕は開業するにあたって色がないというか、「何でも屋さん」みたいな雰囲気だとやはり厳しいかなと思いました。そこで、「開業する」と決めたところから、SNSの発信内容を工夫するなどしました。

自分は鼻の手術が得意でしたし、実績も多かったので「将来は鼻専門でやっていこうかな」と考えていました。そこで、そういう発信を増やして印象づけしたり、鼻の症例を中心にした内容にしたりという形を取りました。

たとえばお店でも、デパートやディスカウントストア以外が生き残っていくためには、いかに専門性を作るかが大切だと思います。医療も同じで、「目も鼻も、脂肪吸引もしています」というとぼやけてしまうので、個人レベルでやるのであれば「色」、つまり専門性が大切なのではないでしょうか。

AC:最後に、これから開業される先生にアドバイスをお願いします。

開業はどうしてもお金が絡んでくることですので、資金的な余裕をきちんと持つことが大切だと思います。初期投資や初期費用、人件費など、当たり前のことかもしれませんが、あまり派手にやらずに、堅実なことを着実にやっていくのがよいかなと思います。

AC:本日は貴重なお話をありがとうございました。

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