甲状腺専門医として患者さんに寄り添い続ける
アットクリニック(以下AC):まずは開業の経緯を教えていただけますか?
蛭間重典様:甲状腺疾患の治療は長期にわたることが多いのですが、専門医の数は限られており、大学病院や大きな専門病院には全国から患者さんが来院されます。私と副院長もそうした病院に長く勤務していました。
こうした病院だと、医師が患者さんを直接診察するのは年1回の検査時や症状が悪化したときだけで、あとは患者さんが住む地元のクリニックに治療方針や投薬の処方をお伝えし、お任せすることになります。
すると、ふとした折に「あの患者さん、その後どうされているだろう?」と思い返すのです。患者さんに寄り添い、継続的に診察したいけれど、それができないもどかしさがありました。
しかし、規模は小さくても、自らクリニックを運営すれば、患者さん一人ひとりに向き合う診療が可能になる。そんな思いから開業を決めました。

AC:蒲田エリアを選んだ理由を教えてください。
蛭間重典様:全国的に甲状腺専門医は少なく、専門クリニックには遠方から患者さんが来院されます。地元の方々だけでなく、広い地域から患者さまを受け入れることは当初から想定しており、アクセスのよさは重要でした。
蒲田駅は京浜東北線と東急線が乗り入れており、交通の便に優れています。加えて、蒲田エリアは医療ニーズも高く、さまざまな条件が重なり、このエリアで物件を探すことにしました。
AC:物件探しでこだわったポイントを教えてください。
蛭間重典様:「駅近」であることは重要な条件でした。遠方からの患者さんの利便性はもちろんですが、甲状腺疾患でお悩みの方には、産後まもない方や妊娠中の方もいらっしゃいます。「駅から徒歩5分」といっても、ベビーカーを押しながら、あるいは身重の体では十分負担となる距離です。
ただ一方で、たとえば地下街が整備されていたら快適に通えることもあり、一言で「駅から徒歩5分」といっても条件を満たしているかわかりません。さらに絞って検討し、実際に現地を見て、丁寧に確認しました。
蛭間真梨乃様:物件探しをしていた時期はちょうど私自身が妊娠中で、出産直前の状態で内見に行ったり、出産後、子どもと一緒に行って、ベビーカーが通れるかどうかを確認したりしました。現地を訪れてみると、たとえば入り口手前に3段ほどの階段がある物件もあり、やはり現地に足を運ばなければわからないことが多いと実感しました。

AC:それで、時間をかけて物件探しをされたのですね。
蛭間重典様:半年以上かけて物件を探し、内見と検討を繰り返しました。最終的にとてもよい物件と出会えて幸運でしたし、妥協しないで探し続けて良かったと感じています。
実は開業後にアットクリニックさんのサイトで、蒲田周辺の物件を改めて検索したのですが、それでも当院以上の物件は見つかりませんでした。何事も、時間をかけて多くを見て検討することは大切だと思います。













































