クリニック開業を支援した
ドクターのインタビュー

まちこビューティクリニック

※ 記事は2026年10月のものです。

まちこビューティクリニック 永井真知子院長とアットクリニック担当者

クリニック紹介

まちこビューティクリニック

まちこビューティクリニック 受付

URL:https://machico-bc-site.vercel.app/
院  長:永井 真知子 様
診療科目:美容皮膚科(注入治療専門)
所 在 地 :東京都新宿区左門町6番地17 SEN四谷ビル 3階
竣工年月:1994年3月
対象面積:24.05坪(79.50m²)

東京都新宿区、四谷三丁目駅から徒歩1分の場所にオープンした「まちこビューティクリニック」は、ヒアルロン酸とボトックスの注入治療を専門とするクリニックです。都内でもまだ少ない注入専門のクリニックとして、メニュー制ではなく、患者様一人ひとりと話し合いながら治療内容をカスタマイズする診療が特徴で、上品で自然な仕上がりを患者様とともに目指しています。院長の永井真知子先生に、開業の経緯や物件・内装へのこだわり、そして今後の展望について伺いました。

アットクリニック受託業務:物件仲介内装開業支援

注入治療に特化した、一人ひとりのためのオーダーメイド診療

アットクリニック(以下AC):まずは、先生のクリニックの診療内容についてお聞かせください。

永井先生:当院は、都内でもまだ数少ない、ヒアルロン酸とボトックスの注入治療に特化したクリニックです。

一般的な注入治療では、「ほうれい線にヒアルロン酸を入れる」「目尻にボトックスを打つ」といった部位ごとのメニューが多く見られます。一方、当院では決まったメニューに沿って施術するのではなく、患者様一人ひとりに合わせて治療内容を組み立てています。

具体的には、患者様がどのような顔立ちを目指しているのか、周囲からどのように見られたいのかまで丁寧に伺います。そのうえで、顔全体のバランスを考えながら、注入する部位や治療方法を患者様と一緒に決めていくことが特徴です。

AC:オープンを目前に控えた今、率直なお気持ちはいかがでしょうか。

永井先生:内装が完成してからの約1週間は、人生で一番忙しかったのではないかと思います。ちょうど保健所への開設届の提出や立ち入り検査と内装工事の完了が重なり、必要な備品の準備などに追われていました。

また、保健所での開設手続きが終わらないと取引を進められない業者さんも多く、決済端末の審査なども一気に動き出しました。今も慌ただしい日々が続いていますが、振り返ると、最初に何件もの物件をご案内いただいたことに改めて感謝しています。

まちこビューティクリニック 院内の様子
まちこビューティクリニック 永井真知子院長

経験から見えた、目指したい医療

AC:開業を決意された経緯について教えてください。

永井先生:これまで3年以上、注入治療を専門とする大手クリニックで院長を務めてきました。その中で、自分が理想とする診療のあり方が明確になってきたことが、開業を決意した一番のきっかけです。

私が目指しているのは、患者様一人ひとりに十分な時間をかけ、丁寧に話し合いながら、上品で自然な仕上がりを追求する診療です。大手クリニックとは少し異なるスタイルで、自分の理想とする医療を提供したいと考えるようになりました。

AC:注入治療に特化して開業することに、不安はありませんでしたか。

永井先生:注入治療の専門性については、それほど不安はありませんでした。個人のクリニックが幅広い施術メニューをそろえても、大手と同じ土俵で競争するのは難しいため、むしろ専門性を強みにすることが重要だと考えていました。

不安が大きかったのは、診療内容よりも開業に向けた準備です。特に、希望に合う物件が見つかるのか、入居審査に通るのかといった点が心配でした。

患者様の通いやすさを重視した物件選び

AC:物件選びで特に重視されたポイントを教えてください。

永井先生:最も重視したのは、患者様にとってのアクセスのよさです。東京駅や新宿駅などの主要駅から通いやすく、駅からも徒歩3分以内であることを希望していました。

患者様が通院を負担に感じることなく、継続して足を運べる立地にしたいと考えていたため、最初の面談からその条件をお伝えしていました。

AC:物件を決めるまでに、悩まれたのはどんな点でしたか。

永井先生:私の場合、特定の駅や地域で開業したいという希望がなかったため、立地や必要な広さを決めるところから悩みました。

最初は具体的なイメージが固まっていませんでしたが、さまざまな物件を内覧するうちに、自分が求める条件が少しずつ明確になっていきました。その過程で多くの物件をご案内いただけたことには、本当に感謝しています。

まちこビューティクリニック 永井真知子院長

医療以外の業務に向き合う開業準備と経営の課題

AC:開業にあたって、一番大変だったことは何でしょうか。

永井先生:一つに絞るのは難しいほど、さまざまなことが大変でした。これまでは医療に専念してきましたが、開業するとなると、医療以外の業務も自分で担わなければなりません。

内装業者さんとの打ち合わせや、普段使用している薬剤のメーカーさんとの価格交渉など、初めて取り組むことばかりでした。また、事業所から出るゴミの処分にも費用がかかることを知り、段ボールの回収をお願いした際には、その金額に驚きました。日々新しいことを学んでいる感覚です。

AC:開院後に課題になりそうだと想定されていることはありますか。

永井先生:実際に開院してみないと分からない部分もありますが、直近ではスタッフの教育が課題になると考えています。

現在は採用活動を進めており、何名かの候補者と面接を重ねている段階です。開院当初は、受付スタッフをパートとして2〜3名ほど採用する予定で、開院後は教育にも力を入れていきたいと思っています。

患者様が安心して過ごせるクリニックづくり

AC:内装でこだわられたポイントを教えてください。

永井先生:高級感よりも、清潔感と落ち着きのある空間を大切にしました。内装は優しいブルーをテーマカラーにして、患者様がリラックスして過ごせる雰囲気を目指しています。

当院は完全予約制で、1時間にお迎えする患者様はお一人だけです。そのため、待合室は設けず、ほかの患者様とすれ違うことなく施術室へご案内できる動線にしています。

また、施術後もゆっくりお化粧直しをしていただけるよう、施術室には十分な広さを確保しました。

AC:レイアウトを決めるうえで、苦労された点はございますか。

永井先生:特殊な形状の物件ではなかったため、レイアウトの選択肢は2パターンほどに限られていましたが、色合いなどは比較的スムーズに決まりました。

苦労したのは、法律上の制約に合わせた細かな調整です。扉を設けられない場所や、反対に設置が必要な場所もあり、そうした条件を確認しながらレイアウトを整えていきました。

まちこビューティクリニック 院内の様子
まちこビューティクリニック 院内の様子
まちこビューティクリニック 院内の様子

注入治療の専門性を生かし、さらなる展開を目指す

AC:今後の展望についてお聞かせください。

永井先生:まだ構想の段階ですが、まずは注入治療を中心に診療を充実させていきたいと考えています。当院は比較的広いスペースを確保しているため、将来的には注入治療と相性のよい引き締め治療の機器を導入し、スタッフも増やしていきたいと思っています。

さらに事業が拡大すれば、現在のクリニックは注入専門とし、近隣に引き締め治療を専門とするクリニックを開設したり、同じ診療形態で別の地域に展開したりすることも考えています。ただ、そのためには人材の確保や育成が欠かせません。しばらくは私一人で診療を行いますが、将来的には同じ熱意を持った医師を育てていく必要があると感じています。

また、美容医療業界全体でも、今後は専門分野に特化したクリニックが増えていくと考えています。個人のクリニックでは、大手と同じように幅広い診療を提供するよりも、それぞれの専門性を生かすことが重要になると思います。

まちこビューティクリニック 永井真知子院長

やりたい医療を明確に、スケジュールには余裕を

AC:これから開業されるドクターへのアドバイスをお願いいたします。

永井先生:まず大切なのは、自分がどのような医療を提供したいのか、専門分野や診療方針を明確にしておくことです。それが決まらなければ、物件の広さや間取り、内装、必要な設備なども具体的に決められません。

もう一つは、余裕を持ったスケジュールを組むことです。開業準備では、さまざまな業者さんとのやり取りが必要になります。私自身も各業者との連絡や細かな手配を行ってきましたが、仕事と両立しながら準備を進めるのは想像以上に大変でした。

これから開業される先生方には、可能であれば開業の2か月ほど前に退職するなど、生活面も考慮しながら、準備に専念できる時間を確保することをおすすめします。

AC:本日は貴重なお話をありがとうございました。

まちこビューティクリニック 永井真知子院長

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